遠藤選手からのレポートです!
9/16(日)SDAクロスマウンテンバイク 40キロ
94人出走 5位
昨年11月に初めて参戦したSDAクロスマウンテンバイク。今年もチームの高橋先輩と参戦。レース前日の夜に会場入りした。小雨が降ったりやんだりの天候の中、くだらない話をしながら屋外で自炊を済ませ、車中泊に備える。この時間が楽しく、盛り上がりまくる。当日は、5時に起床、朝食とエントリーを済ませ、8時のレースに備える。
いつものCJのシリーズ戦にはない、何が起きるか分からない長距離レース独特の緊張感があると感じながら先輩とスタートの時を待つ。いよいよ8時、レースがマススタートで開幕。林道入り口までは、先導車によるパレード走行。だが、集団のペースは思った以上に速い。引っ張られるように自然とペースが上がっていく。途中、先輩ライダーの山本選手を見かけ、声をかけて進む。人数が多いので、何番手なのか分からないが、とにかく前へ。いよいよ周回の林道に入る。40キロレースはここを2周回だ。
周囲の選手も少しずつバラけてきたように感じる。序盤は、斜度のある上りを黙々と進んでいくが、下りの技術が下手な自分にとっては、ここで可能な限りアドバンテージを稼がないと順位向上の突破口は開かない。比較的なだらかな箇所は、可能な限り、たち漕ぎで重いギアを踏み込む。気分だけはアブサロンだ。だんだんと同じレベルの実力同士の選手たちとのデッドヒートが続く。ここが今の実力のアッパーラインなのかなと感じながら追い込む。少しずつ下りのラインが増え始め、1周目後半の課題の下りに突入したと実感する。自分の中では、精一杯攻めているつもりなのだが、一人、二人とパスされていく。パスしていく選手たちは、1コーナー曲がるともう姿が見えない。つくづく下りが下手だと思いながらも、無理をすると転倒すると身に染みて分かっているので、悔しいが仕方がない。練習で出来ないことは、本番でも出来ないのだ。また2週目の上りで追いつけばいいじゃないかと言い聞かせる。1週目の下りで4~5人のライダーに抜かれた気がするが、自分が何番手なのか分からない。
最終周回は、残る体力を前半の上りで使おうと決めていた。心拍数はきっとMAX、1周目よりも上りのペースも落ちている感じがしたが、素人ライダーとしては上出来だ。とにかく後悔のない走りをしようと心に決める。水分補給も意識して定期的に取るようにした。上りでまた何人かをパスしたが、ここが踏ん張りどころと上りで稼ぐだけ稼ぐ。そして後は下るだけだ。後半最初の下りを終えたところにエイドがある。もう手持ちボトルに水分が残っていなかった。ここで水を取るべきか、このまま行くか。迷ったが、後半の上りは少ない。取らずに行こう。上りのアドバンテージを少しでも活かしたい。そう決めた。
しかしながら、エイドを過ぎたところで、手足がしびれはじめ、なんだか力が入らなくなってくる感じがした。引き返そうかと思うくらいだったが、もう行くしかない。ポケットにアミノショットのミニボトルがあったので、救いを求めるかのように飲み干す。水分に飢えた体にはあたたかく感じた。なんとかいけそうだ。そのまま踏めるところは踏み倒し、前に進む。もう後はほぼ下りのみ。太ももは、後一歩でオーバーヒート状態だったが、なんとか最後までもってくれて、5位でフィニッシュ。ゴール直後は、何位だったのかも分からず、フラフラだったが、自分なりに追い込めたかなという達成感もあり、思い出に残るレースとなった。残念だったのは、一緒に練習してきた先輩が三度のパンクで思うように走れなかったこと。今度は二人でレースを楽しみたい。いつも前向きなアドバイスをくれる監督、メカに弱すぎる僕へ毎年、年間を通して走れるバイクに完璧に仕上げてくれる岡山のなかやま店長、そして高橋先輩、家族、日々お世話になっている皆さん、本当にどうもありがとうございました!!いつかまたこんな瞬間を味わう時が来るかもしれないと信じて、走っていこうと思います!