摩擦材を試行錯誤しつつあるとき、ある一定のミューを超えるとフレームがびびり振動を起こし、正常な制動力を得られませんでした。
その当時の水準を遥かに超える制動力は、フレームも破壊するほどの性能を持ち合わせていました。
その振動はキャリパーのマウント方法が原因である事に着目し、世界初のポストマウントブレーキマウントを開発するに至りました。
(現在は我々のデザインを模倣し、世界標準のマウント方式に至っています)
さらには、ブレーキを残しながらの旋回時に、フロントフレームの捩じれ剛性不足が発覚し、様々なパイプ厚みをテストするも通常のダイヤモンドフレームでは満足な回答を得られませんでした。
剛性不足、強度不足を露呈する伝統的なダイヤモンド型ブレームに別れを告げ、新たなデルターゾンを追加しました。
これにより、ロングストロークサスペンションを補強無しで受け止め軽量化に貢献し、ハンドリング初期レスポンスも向上しました。
真横から見た大きなフロントフレームとリヤフレームの三角形を整える事で、デザイン的に均整のとれた捻れを実現し、フロントパイプをハードタイプ、リヤパイプをソフトタイプを使用する事により、フロントフレームから流れるようなコーナーワークを実現する事ができました。
ブレーキパッドの開発であらゆるフレーム至るネガティブ要素を発見&対策し、さらにはライディングスタイルも良好な変化をもたらせてくれました。
フレームがブレーキパッドへ追いつき、そこからさらにパフォーマンスを向上させ、現在のライディングパッドへ進化してきた歴史がありました。